脳科学の力を用いたより科学的な次世代型教育で
子どもたちの未来を拓き、教育の標準を変える

株式会社KidsDeveloper

IPOへの道 Kids developer 相馬代表

IPOへの道では、神戸ファッションマートにIPOチャレンジオフィスとして入居されている企業へのインタビューを通して、IPOへ取り組む姿勢や、神戸ファッションマートのIPOチャレンジオフィスの活用状況などについてご紹介していきます。

第4回となる今回は、株式会社KidsDeveloperの創業者である相馬 崇人(そうま たかひと)取締役にお話を伺いました。

元プロサッカー選手である相馬代表は、幼児教育の先進国・ドイツでの子育てを通して、質の高い幼児教育が、人の可能性を大きく開花させることを確信し、そこから日本有数の脳科学の権威である大学教授の方々と、教育プログラムについて共同研究を進めています。

その結果、子どもの発達のプロセスを脳科学の観点からとらえ、能力を最適な手法で伸ばす独自の教育メソッドを開発。株式会社KidsDeveloperが運営する保育所、療育・児童発達支援事業所において、最新の脳科学の知見を取り入れ、エビデンス(科学的根拠)に基づく教育プログラムを実践されています。

どのような事業を展開されていますか?

当社では、発達障害を抱える未就学児を対象とした「KID ACADEMY (幼児教室・療育施設クラス)」、および、企業から運営委託を受けて、提携企業で働く従業員や地域住民のお子様をお預かりする「KID ACADEMY NURSERY(企業主導型保育園)」の運営を通し、質の高い幼児教育を提供する会社です。

現在の日本の教育は、有名大学に進学することが大きな目的となっているため、受験勉強が中心です。また、就職の時にも履歴書に書かれた卒業大学が重視される傾向があります。

もちろん受験勉強も、どの大学を卒業したかも大切ですが、AIの台頭などにより、今後世界は大きく、しかも、よりスピードを増して変化していくと考えられます。そのような変化の激しい時代に求められる能力は、決して受験勉強によって得られた知識ではなく、問題解決の能力や粘り強く努力を継続する力、夢を持ち生き抜く力などが必要になってくると思われます。

当社が行う教育の特色は、子どもの発達のプロセスを脳科学の観点からとらえ、最新の脳科学の知見を取り入れた、エビデンス(科学的根拠)に基づく教育プログラムによって、これからの時代に必要とされる能力を、効果的に伸ばしていく手法にあります。そして、この独自の教育プログラムを、多くの子どもたちに提供するための場として、KID ACADEMYやKID ACADEMY NURSERYという施設を運営しています。

IPOへの道 Kids developer 教育風景01KID ACADEMYでの教育風景

従来の幼児教育との一番の違いは?

脳科学に基づいているという共通項を持ちながら、主にKID ACADEMYで行っている発達が遅れている子どもたちのための「療育プログラム」から、世界最先端の「高度幼児教育」まで、幅広い発達段階の子どもたちに適した教育プログラムが整っている点に違いがあります。

また、脳科学は学問ですから、常に進化しています。数カ月後には、今までにはなかった新たなエビデンスが出てくる可能性もあります。実際に、この事業を始めてから4年間の中でも、脳科学はどんどん進化していますし、それに合わせて、教育プログラムもアップデートを続けています。常に同じではなく、脳科学の進歩に合わせて最適な形に進化する。そこが、当社の独自教育プログラムの大きな強みではないかと思います。

さらに、幼少期の脳は年齢によって成長する領域が大きく変化します。例えば、同じ発達障害という診断名でも、その症状には個人差があります。脳科学に基づく療育カリキュラムは、40項目以上におよぶトレーニングから、子ども一人ひとりの苦手を克服できるよう、適切な組み合わせを考え、発達障害の改善、さらには知能の向上を目指すものです。画一的・統一的な教育ではなく、多様性があり、個性に合わせた教育という面でも、従来の教育プログラムとは異なる視点が取り入れられたプログラムだと思います。

IPOへの道 Kids developer 教育風景02KID ACADEMYでの教育風景

IPOを目指したきっかけは?

子どもたちに、夢を持つことの大切さを教えていることもあり、まずは自分自身がビジネスの中に夢を描きたいと考えました。また、目標を明確に示すことで、従業員や当社のビジネスに関わってくれる人たちに、方向性を示したかったということもあります。一番明確で分かりやすい目標といえば「IPO」ではないかと思い、目標として定めました。

さらに言えば、私が昔、プロサッカー選手だったということも影響しているかもしれません。恐らく、私のように10年以上プロサッカー選手としての人生を送った後で、起業してIPOを達成した人はいないのではないかと思います。プロサッカー選手のセカンドキャリアにおいて、今まで誰も達成したことのないIPOを実現したいという思いも、きっかけの一つです。

IPOへの道 Kids developer 教育風景03KID ACADEMY NURSERYでの教育風景

IPOチャレンジオフィスをどのように知りましたか?

神戸ファッションマートのオフィスに入居する前は、神戸市中央区の北野町にオフィスを構えていました。事業が拡大するとともに従業員も増えてきたため、オフィスが手狭になり作業効率もだんだんと低下してきたために、新しいオフィスを探すことにしました。その時、神戸ファッションマートのオフィスをインターネットで見つけました。

ただ、最初から「IPOチャレンジオフィス」を利用しようと思ったわけではなく、まず、ベンチャー企業を支援してくれる「KFMサポートオフィス」に入居しました。それから事業を進めていく中で、描くビジネスの形がだんだん大きくなっていき、IPOも視野入ってきたことから、IPOチャレンジオフィスに応募したという形です。

IPOへの道 Kids developer 教育風景04KID ACADEMY NURSERYでの教育風景

IPOチャレンジオフィスを活用されていかがですか?

オフィスの移転を考えた際、他のオフィスもいろいろと見て比較検討しましたが、私は神戸ファッションマートのオフィスが圧倒的に良いと思いました。

まず、IPOチャレンジオフィスをはじめ、「ベンチャー企業をオフィスでサポートする」というコンセプトが、私にはぴったりでした。皆さんそうだと思いますが、スタートアップの頃は、夢は大きくてもお金は無いという状態だと思います。そんなビジネスへの夢を、家賃という条件面からサポートしていただけるのは、本当にありがたかったです。

また、六甲アイランドという立地もとても良いと感じています。例えば、神戸市中央区の三宮にオフィスを構えるとしたら、家賃もそうですが、駐車場も高いし、そもそも駐車場すらないオフィスもたくさんあります。その点、神戸ファッションマートのオフィスは、広い地下駐車場もありながら、広さの割に家賃も安く、とても魅力的でした。当社も、広いオフィスになったことで、従業員の仕事の効率も上がりましたし、オシャレなオフィスで働けると、従業員からの評価もとても高いです。

環境面を見ても、飲食店もスーパーも近くにあり、子どもが遊べる噴水などのスポットもある。また、車はさほど多くないので、子どもたちも安全に過ごせて、とても生活がしやすい環境です。人が暮らしやすい環境は、幼児教育を手掛ける我々にとってマッチしており、仕事のしやすさにも直結しますので、環境面でも非常に満足しています。

IPOへの道 Kids developer オフィス神戸ファッションマートのオフィス

IPOを目指す課題と今後の取り組みについて

私たちが最終的に目指しているのは「教育の標準を変える」ことです。そのためには、今後さらに当社の教育プログラムを普及させ、全国各地で展開していく必要があります。その際必要となってくるのが、マネージメント体制の強化です。言い方を変えれば、同じ想い、熱意を持つ仲間・人づくりということになってきますが、こればかりはマニュアル化できない部分ですので、難しさを感じています。もちろん、現在も同じ思いを持って、一緒にビジネスを実践してくれる仲間はいますし、チームもありますが、今後は、そういう仲間をもっとたくさん育てていかなければならず、それが今の課題だと思っています。

また、これはどこまでできるか未知数ではありますが、当社の教育プログラムによって、子どもたちが成長した過程を数値化・見える化できないかと考えています。今でも、客観的に見て成長を評価することはできますが、その場合、評価者によって判断が変わるため、絶対的なデータにはなりにくいという側面があります。賛否両論あるかもしれませんが、どういう成長過程で、何が要因で成長したかといったことを、最新のテクノロジーと融合させて数値化することができれば、より効率的な教育プログラムが完成するのではないかと考えており、今後取り組んでいければと考えています。

IPOへの道 Kids developer スタッフ株式会社KidsDeveloperのスタッフ


株式会社KidsDeveloper 会社概要

社名 株式会社KidsDeveloper
住所 〒658-0032 兵庫県神戸市東灘区向洋町中6丁目9番地 神戸ファッションマート 10F
事業内容 天才児育成幼児教室の運営、児童発達支援事業、サッカースクールの運営、保育事業の運営、コンサルティング業務
代表者 代表取締役 相馬 れいこ
TEL・FAX 078- 230-1170
URL https://kids-developer.co.jp/
神戸ファッションマートIPOチャレンジオフィスお問い合わせ先

TEL:078-857-8001(平日9:00〜17:30)
http://www.kfm.or.jp/office/support/#ipo_challenge